2011/02/07

マイセン陶器と有田焼の300年















西洋白磁の最高峰、ドイツ・マイセン地方で生産されるマイセン磁器。今年はそのマイセン発祥300だそうです。300年前のヨーロッパでは東洋の白い陶器が憧れの芸術品。西洋諸国の王侯貴族はこぞって蒐集したといいます。当時の西洋では
白磁を創り出す技術がなかったため、中国や日本からの輸入に莫大な資金を費やしていたのでしょう。




時の江戸幕府にはこのほかに金や銀や繊維など、高価値の資源も多く、貿易によってかなり儲けていたのではないでしょうか。鎖国にかんしても、日本の高い技術を門外不出にしていたとも考えられます。金や銀に関しては「山をはる」なんて言葉がありますが、自然崇拝の日本人には感覚的に掘り当てる能力も優れていたように思います。


シノズワリなマイセンの作品、
モチーフにも東洋の影響が強く感じられます。

マイセンはそのような時代に磁器を自力でつくりだすことで、西洋社会の中で優位に立とうと考え、日本の有田焼の模倣をはじめます。3年かかって高温で焼くと固まる原料をつきとめ、2年かかって磁器の製造に成功し本格的な製造がスタートします。続いて
有田焼に見られる色とりどりの染付の復元に着手します。数年ののち16色の顔料の製造に成功。以後現在まで時代の空気を上手に取り入れながらデザイン性に偏らない質実の高い陶器を作り続けています。




マイセンの模倣した有田焼は“柿右衛門様式」。
乳白色の地肌に赤色系の上絵を焼き付けが柿右衛門様式の代表的なスタイルですが、西洋の美意識と情熱がこのスタイルを美しく昇華させています。

10年前からマイセンと酒田柿右衛門さんとの交流がはじまり、コラボレーション作品も生まれているそうです。300年のときを経てお互いの持てる技と知恵と情熱を持って芸術作品を創り出す。もの凄いことですね。

マイセンの産みの親「ザクセン公国アウグスト強健王
「鉄の板を素手で曲げた」「子供が300人いた」など伝説的な王様です。




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