2010/11/27

知覚よ、覚醒せよ





先日開催されていたネイチャー・センス展

日本人にとって「自然」とはなにか。
私たちはどのようにして「森羅万象」を感じ取っているのか。
アーティストが問いかける、日本の「自然知覚力」の未来。

雄大な自然を見るとそこに何か“宿り”を感じる。
ある意味、自分自身の中にあり体と共鳴する感覚。
古来から日本では自然崇拝、アニミズムがあり、
どのように自然の美しさを昇華し表現するか。
現代に生まれた僕にもそうした美意識が自然と体にしみ込んでいる。
どのように自然の霊性を魅せるか。
ものづくりのテーマだ。


上|吉岡徳仁さんの“ウォーターフォール”
この作品のシリーズは六本木ヒルズのけやき坂にパブリックアートとして
設置されていますね。
スペースシャトルにも使用されている特殊な光学ガラスで作られており、
4.8メートルという大きさは、この光学ガラスの塊としては世界最大サイズ。
その姿は、滝が力強く流れ、水面に打ち付けられるような光景がイメージ
されている。

中| 篠田太郎さん“残響”
暗い室内に幅10メートルはあろうか大きなスクリーンに映し出される映像に見入る。
スクリーンは「コ」の字形に計3面あり、3つの作品がゆっくりとしたテンポで
映し出される(無音)。
東京の都市をモチーフにした映像の三部作
作者自身の住む立川周辺の風景。例えばこの都市を日常的な喧噪から遠く離れた
宇宙から、あたかも庭を観賞するように眺めることができたとき、地球から届く
バイブレーションであり、両耳を塞いだときに体内から聞こえる響きでもある。

下|篠田太郎さん“銀河”
作品の水滴が落ちるのを固唾をこらして見守る観客。

京都の東福寺にある、昭和を代表する作庭家の重森三玲が設計した庭がある。
この作品は東福寺の庭に着想を得て、北斗七星をモチーフにしている。
枯山水の砂紋によって表現される星の輝きが、ここでは乳白色の液体に同時に
落ちる多数の水滴の波紋によって表現されている。


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